ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2020.8.2 13:19

PCR信仰がプロスポーツを潰す

プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの長谷川選手が
コロナ感染のため今日の西武戦を中止すると。

驚きです。長谷川選手は、7月初旬に登録抹消になっていて、
現在はファームで調整中の選手です。
つまり、ドームの試合に出ている1軍選手たちとは一緒に
行動していません。
それでいちいち試合中止、球団活動停止なんてしていたら、
野球だけでなくプロスポーツは
もはや成り立ちません。

発症した選手だけが休養すればそれでいいじゃないですか。
それがギータだとしても千賀だとしても、「病欠」にして
普通に試合するということでいいじゃないですか。

シーズンが終わって、契約更改の時期になったとき、
次々と悲惨な話ばかりが飛び出す事態になるのでは?

ソフトバンクは、先月22日と23日に、選手など関係者全員の
PCR検査を行っており、その時は全員陰性だったそうで、
今回の選手感染に相当動揺しているようです。

しかし、そもそもPCR検査は「陰性証明」になどなりません。
「PCR陰性=ウイルスに曝露しない人」ではありません。
そんなもので安全を担保できると信じるのが大間違いです。

5000人の検査を行って、400人陽性だとします。
陰性は4600人ですが、この中には検査の帰りにウイルスに
曝露している人もいるかもしれないし、今日にでも、
明日にでも、あるいは来週になれば感染する人もいるかも
しれません。

バカみたいに検査、検査を続けていっても、
陰性の人は、検体採取したその直後から再び「検査候補者」
になるだけです。

一体いつまで続ける気ですか?

PCR検査さえ行えば、安心安全が得られる
というのは、
玉川徹と岡田晴恵が生み出した
カルト信仰にすぎません!

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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